29日の東京株式市場で、日本による5500億ドル規模(約84兆円)の対米投資に関心を示している企業の株価が上昇している。

フジクラは一時前日比5.6%高の2万265円と最高値を更新し、パナソニックホールディングス株は5%高の1918.5円と9日以来の日中上昇率となった。

日米両政府が28日に発表した「日米間の投資に関する共同ファクトシート」では両社のほか、日立製作所、三菱電機、村田製作所、TDKなどが人工知能(AI)インフラの強化に関心を示した。日立株は一時4.4%高となり、三菱電機株は5%、村田製作所株も3.6%、それぞれ上昇する場面がある。

このほか、電力インフラ構築のための組み立て、調達、運用などを設計・開発するとしたソフトバンクグループ、米ウェスチングハウスによる原子炉建設での関与が検討される三菱重工業株やIHI株も高い。

シティグループ証券の内藤貴之アナリストは、TDKと村田製作所に関し、両社の製品が米国のサプライチェーンで重要な立ち位置となる可能性が生じた点は株価に対してポジティブな要素とリポートで述べた。現時点では投資の有無や、売上高やシェアへの影響などは不明とした。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.