まもなく日中首脳会談が行われます。会談の注目点はどこになるのでしょうか?

日中首脳会談が行われるのは、去年11月の石破総理と習近平国家主席がペルーのAPECで会談して以来、1年ぶりです。今回はもちろん高市総理にかわって初めての会談となります。

靖国参拝や台湾問題、また歴史認識をめぐる姿勢、また中国国内の人権問題に対する積極的な発言を高市総理がしていることもあり、中国側は高市総理に警戒感を抱いていました。

そのため、これまで、歴代総理に送っていた総理就任をお祝いする祝電も高市さんには送ったかどうか明らかにしていません。

ただ、さきほど、高市総理と習近平国家主席は会場で立ち話をしていて、写真を見るかぎりは良い雰囲気の出会いだったように見えます。

今回、日中首脳会談が実現した背景には高市総理が靖国神社の秋の例大祭での参拝を見送ったことや、所信表明演説での発言、何よりも直前に行われた日米首脳会談で高市総理がどのような発言をするかを見極めたうえで判断されたものとみられます。

今年は戦後80年。中国からすると抗日戦争勝利80年ということで、日本と中国との間の様々な交流や対話が滞っていました。

日本側は今回の首脳会談を機に日中関係が動きだし、例えば水産物や牛肉の輸入再開問題などが進展することを期待しています。