「三菱ふそうトラック・バス」が下請法に違反したとして、公正取引委員会が勧告を行う方針を固めたことが分かりました。

関係者によりますと、「三菱ふそうトラック・バス」は、バスのドアなど大型車両の部品の製造で使う「金型」を下請事業者に貸し出し、長期間、無償で保管しておくよう強制した疑いがもたれています。

バスやトラックの「金型」はサイズが大きく、下請事業者は保管費用などを負担していましたが、「三菱ふそうトラック・バス」は回収や費用の負担に応じなかったとみられています。

強制された下請事業者は全国で50社以上にのぼり、公正取引委員会は下請法違反にあたるとして11月にも再発防止を求める勧告を行う方針を固めたことが分かりました。

三菱ふそうは取材に対し、「調査を受けているのは事実で、全面的に協力しています」とコメントしています。