暗号資産(仮想通貨)交換業者クラーケンの7-9(第3四半期)決算は、収入が前年同期の2倍超に膨らんだ。米国で来年実施する新規株式公開(IPO)に向け準備を進めている。

クラーケン(正式名ペイワード)の発表によると、収入は前年同期比114%増の6億4800万ドル(約990億円)に達した。同社によれば、収入はGAAP基準による総収入から取引コストを差し引いた額として定義している。調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は1億7860万ドルで、小幅な赤字だった前年同期から大きく改善した。

7-9月期は取引プラットフォーム全体の取引高が5619億ドルと大きく増加。資金が入金されている口座数も46%増の520万件に達した。プラットフォーム上の資産総額は89%増の593億ドルに達した。

上場が近づく中、クラーケンは活発な動きを見せている。今年に入って複数の買収を手掛けており、今月16日には、米国内のデリバティブ(金融派生商品)事業拡大に向け新たな買収を発表した。

また、株価指数やエネルギー、金属など幅広い分野で、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)先物契約への対応を開始した。

原題:Crypto Exchange Kraken Says Revenue Doubled in Third Quarter (1)(抜粋)

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