米カリフォルニア州のニューサム知事は、世界経済フォーラム(WEF)年次会合の開催地スイス・ダボスで予定されていたイベントへの参加を、ホワイトハウスの圧力により拒否されたと述べた。トランプ大統領と、同氏を厳しく批判する民主党有力者の一人であるニューサム氏との対立が激化した。

知事の事務所によると、ニューサム氏はダボスで米国企業を紹介する拠点「USAハウス」で開かれるイベントに招待されていた。同事務所はX(旧ツイッター)への投稿で、USAハウスが「ホワイトハウスと国務省からの圧力を受け」、知事の入場を制限したと説明した。

これに対し、ホワイトハウスのケリー報道官は声明で「ダボスでは、三流知事の『ニュースカム(Newscum)』が誰なのか、なぜ自らカリフォルニアで生じさせた多くの問題を放置してスイスをうろついているのかを誰も知らない」と述べた。

USAハウスはダボスの警備区域外にある教会を会場とし、週を通じて企業の最高経営責任者(CEO)や閣僚らによるパネル討論を行っている。公式サイトによると、同施設は「民間の組織とスポンサーによって運営」されており、スポンサーにはマイクロソフトやファイザーなど大手企業が名を連ねる。

知事事務所によると、ニューサム氏はフォーチュン誌主催のメディアイベントで、トランプ氏のダボス演説に反論する講演を予定していた。しかし、USAハウスの担当者は開催直前になってイベントの中止を伝えてきたという。

USAハウスへの参加が取り消された後、知事には「VIPナイトキャップ」と呼ばれる非公開の懇談会への出席が提案されたが、参加を辞退したという。代わりに米紙ウォールストリート・ジャーナル主催のパーティーに出席し、注目を集めた。今後も複数の公開イベントに登壇する予定だとしている。

2028年大統領選への出馬が取り沙汰されるニューサム氏は、ダボスでトランプ氏に対抗する存在として活動を展開しており、ホワイトハウスとの言葉の応酬が激化している。知事はトランプ氏によるグリーンランド取得構想を批判し、ダボスに集まった指導者らが強く反論しないことを「情けない」と指摘した。

原題:Newsom Says White House Barred Him From Davos Event (2)(抜粋)

--取材協力:Skylar Woodhouse、Laura Noonan.

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