電気自動車(EV)メーカーの米テスラの最高経営責任者(CEO)であり、世界で最も裕福な人物であるイーロン・マスク氏は22日、自身の総額1兆ドル(約152兆円)の報酬パッケージを承認するよう株主に訴えた。

同社の決算発表後に行われた75分間に及ぶ電話説明会の終盤、マスク氏は最高財務責任者(CFO)の話に割り込んで発言し、報酬案に反対する議決権行使助言会社のことも厳しく批判した。11月6日にテキサス州オースティンで開かれる年次株主総会で、この報酬案の是非を巡る投票が行われる予定だ。

マスク氏はインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)など助言会社について、「ISSやグラス・ルイスのような、全く何も分かっていない連中のばかげた勧告で追い出されるなら気分が悪いだけだ」と話し、両社は株主の利益を代表していないと批判した。

テスラのバイブハブ・タネジャCFOは説明会の締めくくりに、提案された報酬パッケージは、株主に多大なリターンがもたらされない限りマスク氏が恩恵を受けることはないように設計されていると説明した上で、株主に対し賛成票を投じるよう重ねて呼びかけた。

原題:Musk Hijacks Tesla Earnings Call to Pitch $1 Trillion Pay Plan(抜粋)

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