今夜発足する予定の高市内閣、臨時国会でさっそく問われるのは物価高対策と、維新と合意した「議員定数削減」の扱いです。国会から中継です。

高市氏は「臨時国会ではとにかく経済対策をしっかり打つ」と明言していて、物価高対策を盛り込んだ補正予算案の成立に全力を傾ける考えです。

自民・維新の与党はまず、ガソリンの暫定税率廃止を目指す方針です。ただ、そのほかの物価高対策では一律の現金給付を行わないと決めた上、食料品にかかる消費税の廃止は検討案件となっていて、“目玉政策”は乏しい状況です。

12月17日までの会期という短期決戦のなかで、効果的かつ野党の理解も得た対策をいかに矢継ぎ早に打てるか、高市氏の手腕が問われます。

もう1つの課題が「議員定数の削減」です。連立政権合意では衆院議員の定数1割削減を目標に、今の国会に議員立法を提出し成立を目指すとしています。これはすべての議員に関わり、政治の土台を変えることになるため、与野党双方から「拙速、乱暴」との批判が相次いでいます。

自民党内からは今の国会での実現を疑問視する声が上がっている一方、見送れば「閣外協力」という、いわば半身に構えた維新の連立離脱を招くおそれもあり、難しい舵取りを迫られるものとみられます。