(ブルームバーグ):中国のレアアース(希土類)製品輸出は9月に前月比で減少した。中国政府による戦略資源の管理強化の影響が世界の供給網に広がり、米中間の緊張を一段と高める要因となっている。
中国税関総署が18日に公表したデータによると、電気自動車(EV)や兵器、ハイテク製造に使用されるレアアース製品の9月の輸出量は6538トン。8月は少なくとも2012年以来最大の7338トンだった。
中国政府は今月、レアアースに関する包括的な新規制を発表した。中国産のレアアースを微量でも含む製品を国外に輸出する場合には外国企業でも許可取得を義務づけるとした。トランプ米政権はこの新規制を世界的な供給安全保障への脅威だと非難したが、中国側は米国による輸出規制強化への対抗措置だとしている。
世界最大のレアアース生産国である中国は4月にも一部の輸出に制限を課していた。その後、レアアース輸出量は一時的に落ち込んだが、米中間の暫定的な貿易戦争「休戦」により数カ月にわたり回復が続いていた。しかし、中国が再び強硬姿勢を取ったことで、各国の反発が広がっている。先週ワシントンで開かれた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でベッセント米財務長官は協調対応を示唆した。
市場関係者は、来週韓国で予定されている習近平国家主席とトランプ大統領の会談に注目している。両首脳が現在の緊張を和らげ、関税を巡る休戦を延長する糸口を見いだせるかが焦点となる。
原題:China Rare-Earth Product Exports Shrink as US Frictions Flare(抜粋)
--取材協力:Tian Ying.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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