(ブルームバーグ):「グッチ」を傘下に持つフランスの高級品グループ、ケリングは長期的な戦略的提携の一環で、ビューティー事業を仏化粧品メーカーのロレアルに売却することで合意した。ケリングのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は事業の立て直しを図っている。
両社による19日夜の発表によれば、ケリングは今回の合意について成長の加速を目的としていると説明した。取引の規模は40億ユーロ(約7030億円)に上るという。
ケリングは2023年にビューティー事業を立ち上げた。同年に高級香水を手がけるクリードを推定約35億ユーロで買収。ビューティー事業の基盤づくりを進めたが、その後、別の差し迫った経営課題への対応に追われていた。
今回の取引の一環で、ロレアルはクリードを事業ポートフォリオに加えることになる。
デメオCEOは「ビューティー業界の世界的リーダーと力を合わせることで、主要ブランド向けのフレグランスおよび化粧品の開発を加速させ、このカテゴリーでの事業規模の確立と、大きな長期的潜在力の発揮を実現する」と発表資料でコメントした。
原題:Kering Agrees to Sell Beauty Division to L’Oreal in Partnership(抜粋)
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