(ブルームバーグ):全米各地で「ノー・キングス(王様はいらない)」を掲げる抗議デモが一斉に行われた。主催者によると、集会は全米で2600件を超え、トランプ大統領の政策への反対を訴えた。
18日の大規模デモは、6月14日に行われた同様の「ノー・キングス」デモに続くものだ。6月のデモは、トランプ氏が首都ワシントンで主催した米陸軍創設250周年と自身の誕生日を祝う軍事パレードに対して実施され、主催者の推計では当時400万-600万人が参加した。
首都ワシントンの抗議デモに参加したメリーランド州在住の政策アナリスト、スティーブン・ケニー氏(26)は「民主主義が危ういと感じている。隣人の移民のほか、医療制度や補助的栄養支援プログラム(SNAP)に頼っている人々の権利が奪われている。トランスジェンダー(戸籍の性別と異なる性自認を持つ人)の友人らは命の危険を感じている。だからこれくらいのことは最低限しなければと思った」と語った。
首都ワシントンでの抗議デモ会場は米労働省の隣に設けられた。省庁舎の外壁には、トランプ氏の顔を大きくあしらったバナーが掲げられている。参加者の1人でワシントン在住のコナー・オドネル氏(33)は、権威主義国家ではこのようなバナーがよく見られると懸念を示した。
週末をフロリダ州の私邸「マールアラーゴ」で過ごしたトランプ氏は、自身は王様ではないとして抗議デモを一蹴した。
抗議デモ参加者らは、トランプ氏による民主党系都市への州兵派遣や移民の摘発などに反対する声を上げた。





原題:Protesters Oppose Trump in ‘No Kings’ Events Across the US (1)(抜粋)
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