(ブルームバーグ):米連邦政府機関の閉鎖で統計発表が延期される中、州別の調整前データに基づく分析によると、先週の新規失業保険申請件数は減少した。
ブルームバーグ・ニュースの集計によれば、11日終了週の申請件数は約21万5000件に減少した。前週の推計値は23万4000件。ゴールドマン・サックスのエコノミストも減少を見込み、約21万7000件と推定した。
米労働省は政府機関の閉鎖に伴い、9月25日以降は週間統計を公表していないが、大半の州についてはダウンロード可能なデータを公開している。ブルームバーグは労働統計局(BLS)が事前に公表していた季節調整係数を用いて、調整を加えた。
この手法は、全州のデータがそろった際の公式の季節調整済み数値とほぼ一致する。ただ、直近週のデータはアリゾナ、マサチューセッツ、ネバダ、テネシーの4州で欠落しており、ブルームバーグはこれらの州について過去4週間の平均値を使用した。ゴールドマンは独自の方法で補完している。
ブルームバーグの試算によれば、継続受給件数は10月4日終了週に193万人と、前週の推計値192万人からわずかに増加した。ゴールドマンのヤン・ハッチウス氏率いるエコノミストチームは、継続受給件数は192万人と前週からほぼ変わらずだったとみている。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は21万5000件という申請件数の推計値について、「この比較的控えめな数字は、レイオフが依然として少ないことを示している。なお、連邦政府職員の一時帰休に伴う失業保険申請は、連邦職員失業補償(UCFE)プログラムの州別データを通じて急増が確認された」と指摘した。
原題:US Initial Jobless Claims Fell Last Week, State Data Suggest (1)(抜粋)
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