アメリカ司法省は、第一次トランプ政権のボルトン元大統領補佐官が機密情報を違法に取り扱った疑いで起訴されたと発表しました。

司法省の発表によりますと、東部メリーランド州の連邦大陪審は16日、個人用の電子メールやメッセージアプリを使って、最高機密に指定される機密情報を違法に送信した疑いなどで、ボルトン元大統領補佐官を起訴しました。

送信していた文書には、将来の攻撃計画や海外の敵対勢力に関するものなど、諜報活動の内容が記されていたとしています。

ボルトン氏は第一次トランプ政権で国家安全保障担当の大統領補佐官を務めていましたが、イランや北朝鮮などの政策をめぐって、トランプ氏と対立。2019年に更迭され、退任後はトランプ政権の安全保障政策を強く批判していました。

先月以降、トランプ氏と対立してきたFBI=連邦捜査局のコミー元長官やニューヨーク州のジェームズ司法長官が相次いで起訴されていて、政権による報復措置だとの指摘が出ています。