「企業・団体献金の廃止」合意できない場合は…

井上キャスター:
企業・団体献金の廃止で合意できなければ、連立はないと考えていいのでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
トータルで考えていきます。

井上キャスター:
一歩引くこともあり得るということでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
他の項目によってトータルで考えていきます。

井上キャスター:
この部分が維新の根幹のような気もしますが、そこが揺らいでしまいませんか?

日本維新の会 吉村洋文 代表:
他にも根幹の部分はたくさんあります。たとえば、議員定数削減もそうですが、そういったところも含めてやっていきます。

井上キャスター:
そこは国民にも理解してもらえると。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
どこまで合意できるかにもよるとは思います。最終的には判断になりますが。

議員定数の削減も今回提言させてもらいました。議員定数の削減は国会議員として最もやりたくない改革だと思いますが、我々維新の会は実際にやってきました。そういったことも挙げていますので、非常に難しい合意になると思いますが、やっていきます。

井上キャスター:
やはり一貫して全体でどうするんだというところですね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
全体で考えると、それでも特に消費税などは自民党はおそらくゼロ回答でしょう。それに対して、たとえば継続協議というような落としどころが政治の世界ではありますが、そのような形で歩み寄るということは想定できるのでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
12項目あるので、改革をするとしたら、社会保障ひとつとっても大変です。簡単なことではありません。副首都構想についても、やはり首都圏だけに頼るのではなく、もうひとつ大きな軸を作ることは、日本にとって大きな構造改革ですので、簡単にいくものでもありません。

そのため、日本にとって本質的に必要なこと、そして我々が公約で掲げていること、特に、参議院選挙で公約に掲げた二つの柱は社会保障改革と副首都構想ですので、この二本の軸は絶対にぶれずにいきたいと思っています。

井上キャスター:
本質は人によって捉え方が変わると思います。たとえば、企業・団体献金の廃止を柱に据えて見ている方もいらっしゃいますし、消費税を柱にして見ている方もいらっしゃる。そこが合意できないで手を組むとなると、ただの数合わせじゃないかという批判についてはどう応じられますか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
全部の政策が完全一致だとしたら同じ政党ですよね。我々は違う政党です。

考えが違うところもあると思います。しかし、国家観であったり、経済政策であったり、本当に一緒にやっていけるかどうかは、我々の求める項目が非常に難しい項目もたくさんありますので、それについて自民党はどう考えるのか、高市総裁はどう考えるのか、高市総裁側も本当に難しい判断だと思いますが、その意見をしっかり聞いていきたいと思います。

星浩さん:
政治と金の問題で、公明党と国民民主党が具体的に、政党支部を限定するという案を出しています。これに維新が乗って、立憲が乗れば、数的には成立するというかなり具体的な動きがあります。そういう具体的な問題を進めてほしいというのは、むしろ国民のニーズだと思いますが、その辺りはいかがでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
そのような国民の皆さんの声もあると思いますし、それ以外の声もあると思っております。

企業・団体献金の禁止について、公明党と国民民主党は前回、法案を出さなかったですよね。我々が出せ出せって言っても出さなかった。そして結論を得ることができず、ここまで来ています。だから一歩でも二歩でも前に進めることが、僕は重要だと思っています。これから真摯に様々な協議をしていこうと考えています。