井上貴博キャスター:
日本維新の会・吉村洋文代表が中継で出演してくださいます。どうぞよろしくお願いいたします。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
よろしくお願いいたします。

社会保障と副首都、この2つは絶対条件

井上キャスター:
今日(16日)政策協議が行われましたが、やはりその模様を見ていても、政策面での溝、もちろんエネルギー・安全保障は近いというところは一貫していますけれども、一方で企業・団体献金、後は消費税についての溝は相当深いんだろうなというのを感じます。このあたりはどうされるのでしょうか。妥協していくことになるのでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
この協議については、12項目かなり幅広く提案させていただきました。というのも今回、高市新総裁から、ある意味強い思いをもって、熱量を持って、国家の運営方針のあり方も含めて連立の打診を受けています。

そのため、一部分だけの話ではなく、国家運営をしていくという観点からすると、外交であったり、安全保障であったり、防衛であったり、非常に重要です。社会保障の問題も非常に重要ですし、物価高対策も非常に重要です。

私が強い思いを持っているのは副首都構想です。これは私も政治家として強い思いを、日本の成長のために必要だという思いを持っています。教育無償化もそうです。

非常に幅広い分野を今回協議いたしましたので、最終的には、当然すべてが合致するわけではありませんが、きちんと我々が納得できるものになるかどうかという協議をこの数日の間で詰めていきたいと思います。

明日(17日)また協議をすると聞いているので、なかなか一日でというのは難しいと思いますが、首班指名の日にちは決まっているので、スピード感を持ってやっていこうと思います。この数日間は胆力と判断力が重要になると思います。

井上キャスター:
もちろん政策の優先順位があるということだと思いますし、すべての政策が一致するとも思っていません。

ですが、二つ細かく伺わせてください。企業・団体献金廃止は、やはり維新としては「既得権益の政治を壊すんだ」という旗印にしていた根幹の部分だと思います。ここを譲るとすると、維新の存在意義というものが瓦解してしまうのではないか。

消費税についても自民党とかなり違うものになってきています。この二点について、どういう落としどころをイメージされているのでしょうか。譲る、妥協するということでしょうか。

日本維新の会 吉村洋文 代表:
企業・団体献金の禁止については、他の政党と違って我々は実際に実行しています。それぐらいの強い思いを持って、企業・団体献金の禁止というのをこれまでやってきました。ただ、自民党とここについて溝が大きくあるというのは分かっています。というのも、公明党はまさにここで連立離脱したわけですから。考え方に大きな差はあるけれども、協議については真摯に進めていきたいと思っています。

消費税について、高市新総裁は「食品の消費税ゼロ」を主張した時期もありましたが、なかなか簡単にいくものではないということは分かっています。ただ私はこれはやはり必要だと思っているので、今日の時点でここというのはないですけれども、他の項目も含めて重要な政策はしっかりと詰めていきたいと思います。私が思う絶対条件は、社会保障、副首都。この二つが絶対条件です。