(ブルームバーグ):米首都ワシントンの文化施設「ジョン・F・ケネディ・センター」の理事会は18日、同施設の名称にトランプ大統領の名を加える決議をした。故ケネディ元大統領と並び、トランプ氏の名を冠した名称に変更する。
理事会メンバーはトランプ氏が自ら選任したが、理事会に名称変更の法的権限があるかは不明。
同センターの広報担当者、ロマ・ダラヴィ氏は声明で、新たな名称を「ドナルド・J・トランプ&ジョン・F・ケネディ記念センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ」とすることを全会一致で決議したと発表。トランプ氏が「財政破綻と建物の崩壊から同センターを救った」と強調した。
トランプ氏はその後、記者団からの改名に関する質問に対し「驚くと同時に光栄だ。非常に名高い理事の1人から提案され、理事らが採決した」と述べた。
今回の動きは、ホワイトハウスの「イースト・ウイング(東棟)」を取り壊し巨大なボールルーム(舞踏会場)を建設する計画など、首都を「トランプ色」に塗り替える一連の試みの一環とみられる。
もっとも、名称変更には法的課題も残る。現行法は1983年以降、「記念碑的性格を持つ追加の記念物やプレート」の設置を禁じている。ただ、議会共和党に阻止する動きはなく、この規定が即座に改名を阻む可能性は低い。
民主党のジェフリーズ下院院内総務は記者団に対し「立法措置がない限り、ケネディ・センターの理事会に名称変更の権限はない」と述べた。
原題:Kennedy Center Board Moves to Add Trump’s Name to Venue(抜粋)
--取材協力:Erik Wasson、Courtney Subramanian.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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