写真・動画共有アプリのインスタグラムは動画分野での取り組み強化の一環として、テレビ向けアプリの開発を検討している。実現すれば、インスタグラムの動画をより多くの視聴者に届けることができ、現時点でテレビでの動画視聴が容易なYouTubeへの対抗を強める見通しだ。

インスタグラム責任者のアダム・モッセーリ氏は9日、ロサンゼルスで開かれた「ブルームバーグ・スクリーンタイム」会議で、「利用者の行動やプラットフォーム上での視聴がテレビに移行しているなら、われわれもテレビに移行する必要がある」と述べた。テレビ向けアプリの開発を「検討している」としたが、現時点で発表できることはないとも語った。

同氏は「あらゆる関連デバイスで魅力的な見せ方を考案したい」とし、テレビ向けアプリの検討をもっと早く始めるべきだったと振り返った。

また、インスタグラム上の縦型の動画コンテンツは、テレビでも対応可能との見方を示した。一方、スポーツ生中継や米エンターテインメント業界の独占コンテンツの配信には関心がないと述べた。

米メタ・プラットフォームズ傘下のインスタグラムは月間ユーザー数が30億人に上る。当初は写真の共有が中心だったが、ここ数年に大きく進化し、プライベートメッセージ機能や24時間で消える投稿機能「ストーリーズ」、短尺動画「リール」といった人気機能を重視している。

原題:Instagram Is ‘Exploring’ a Dedicated TV App in Video Push(抜粋)

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