事故によって、車いすで生活を送っているドイツ人の女性が、かねてからの夢だった宇宙飛行に成功しました。車いす利用者としては世界で初めてとみられます。

ヨーロッパの宇宙機関でエンジニアとして働いているミカエラ・ベントハウスさん(33)は、7年前、マウンテンバイクの事故で脊髄損傷を負い、車いすでの生活を送っていました。

しかし、その後も宇宙への情熱を持ち続け、3年前には無重力飛行試験なども経験しています。

20日、ベントハウスさんら6人を乗せた宇宙船がアメリカ・テキサス州から飛び立ちます。

宇宙船は高度100キロメートルを超えて宇宙空間に突入し、船内は無重力状態に。

そして、発射からおよそ10分後、無事に帰還しました。

ベントハウスさん
「これまでで最高の経験だった。夢は決して諦めてはいけないと思います。でも、実現する可能性が低い場合もあります。私は本当に運が良かった。そして、みんながこの旅にイエスと言ってくれたことに、とても感謝しています」

宇宙船を打ち上げたアメリカのブルーオリジン社は、「車いす利用者として初の宇宙飛行となった」と報告し、「宇宙は全ての人のものだ」と喜びを綴っています。