米証券取引委員会(SEC)は、モバイル広告技術企業アップラビンのデータ収集手法について調査を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者らによればSECは、アップラビンがより精度の高いターゲット広告を配信するため、提携プラットフォームとのサービス契約に違反したとの主張について調べている。今回の調査は、サイバー・新興技術を担当するSECの執行部門の当局者が担当しているという。

アップラビンは規制関連の問題となり得る事項については通常コメントしないと説明。電子メールで、「当社は定期的に当局とやり取りしており、問い合わせがあれば通常の手続きの中で対応している」とした上で、「大きな進展があれば、適切な公的チャンネルを通じて開示する」と記した。SECはコメントしなかった。電子メールでSECは「政府機関の閉鎖中、広報部門は報道機関からの多くの問い合わせに対応できない」と説明した。

報道を受け、アップラビン株は一時20%安の545ドルを付けた。

関係者らによると、調査は今年に入り届け出られた内部告発や、ここ数カ月に公表された複数の空売りリポートを受けたもの。SECの調査が必ずしも行政処分に至るわけではないが、違反が認定されれば企業や幹部に制裁金が科される可能性がある。現時点でSECは、アップラビンや同社経営陣に不正行為の疑いをかけていない。また調査の進捗(しんちょく)状況は明らかになっていない。

原題:AppLovin Probed by SEC Over Its Data-Collection Practices (1)(抜粋)

--取材協力:Nicola M White.

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