米株価指数先物はアジア時間1日午後の取引でマイナス圏にとどまっている。米国で2025会計年度(24年10月-25年9月)末までにつなぎ予算が成立せず、米政府機関が一部閉鎖される事態となった。

S&P500種株価指数先物はニューヨーク時間1日午前1時2分(日本時間午後2時2分)時点で0.4%安。ナスダック100先物は0.5%の下落となった。

米政府機関の閉鎖は、年初来14%上昇してきたS&P500指数の強気相場に水を差す恐れがある。米株式相場は既に足元で勢いを失いつつあり、労働市場を巡る懸念も強まっている。

政府閉鎖で米雇用統計をはじめ重要な経済指標の発表が遅れる可能性もある。3日に公表予定の雇用統計は、米金融当局の次の政策決定を巡る市場の見方を左右するはずだった。

米政府機関の閉鎖を受け、米株価指数先物とドルは下落

ミラー・タバクのチーフマーケットストラテジスト、マット・メイリー氏は雇用統計の公表が遅れた場合「政府閉鎖を巡る不透明感は一段と強まるだろう」と指摘。「新たな四半期を迎え、ボラティリティー(変動率)の上昇要因になるはずだ」と述べた。

ブルームバーグ・エコノミクスの推計によれば、政府閉鎖は米失業率を直近の4.3%から4.7%へと押し上げる可能性がある。トランプ大統領は連邦職員の大量解雇を警告しており、長期的な経済的打撃のリスクも持ち上がっている。

原題:US Futures Dip as Government Shutdown Fuels Market Uncertainty(抜粋)

--取材協力:Kurt Schussler.

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