(ブルームバーグ):金相場は30日、他の貴金属とともに反落している。米政府機関閉鎖への懸念を背景に今月は繰り返し最高値を更新してきたが、月末を前に利食い売りが優勢となった。
29日に再び最高値を付けた金スポット価格は30日に反落し、1オンス=3800ドル前後で推移している。銀、パラジウム、プラチナも下落している。
サクソバンクの商品戦略責任者オーレ・スロス・ハンセン氏は「9月を通じて休みなく続いた上昇を受けて、月末の利益確定売りが出ているとみられる」と述べた。
「中国の投資家も関与している可能性がある。国慶節(建国記念日)の連休を前にポジションを縮小しているのだろう」とも指摘した。

金は今月だけで10%以上上昇している。歳出を巡る米議会の行き詰まりが、金の安全資産としての魅力を高める最新の要因となった。
トランプ米大統領の通商政策の影響や地政学的リスクへの懸念から、金は年初来で約45%上昇している。
原題:Gold Slips as Traders Take Stock of Record-Breaking Rally(抜粋)
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