29日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=148円台後半に上昇。米政府機関の閉鎖リスクを背景に全般的にドルが売られている。

三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの井野鉄兵チーフアナリストは「新しい話は出ていないものの、米政府機関の閉鎖リスクが意識されてドルが全面安」と指摘。「週が明けてアジア勢がドル売りで始めた感じではないか」と述べた。

10月4日投開票の自民党総裁選は小泉進次郎農相と高市早苗前経済安全保障担当相が競り、林芳正官房長官が追う情勢だと共同通信が28日に報じた。

三菱UFJ銀の井野氏は「報道を見ると思ったよりも小泉氏の優勢度合いが強い印象で、クロス取引で円が買われる要因となっているようだ」と述べた。小泉氏は日本銀行の政策正常化に前向きとみられ、市場では同氏が勝利すればいったんは円が買われると予想されている。

 

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