ソフトバンクグループとアーク・インベストメント・マネジメントが、テザー・ホールディングスによる大型資金調達ラウンドに参加する可能性があることが分かった。

事情に詳しい複数の関係者によれば、世界最大のステーブルコイン発行元であるテザーは大規模な外部資金調達を目指しており、ソフトバンクGとアークを含む複数の著名投資家が出資に関して初期段階の協議を行っている。

ブルームバーグ・ニュースは今週、今回の資金調達ではテザーの企業価値を最大5000億ドル(約74兆7600億円)と評価する可能性があると報じた。実現すれば、評価額で世界有数の非上場企業に浮上する可能性がある。テザーは私募を通じ、約3%の株式と引き換えに150億-200億ドルの調達を目指しているという。

ソフトバンクGとテザーはコメントを控えた。アークの担当者からもコメントを得られていない。

ハイテク投資で知られるソフトバンクGとアークが支援すれば、テザーの事業拡大に加え、テクノロジー・金融分野で存在感を高めるのを後押ししそうだ。また同社は過去に違法資金に関与した疑いで当局の追及を受けた経緯があり、米国などの市場で信頼回復を図っている。

テザーは現在、投資銀行キャンター・フィッツジェラルドの助言を受けている。テザー資産のカストディ(保管)も担当する同行は、現在トランプ政権入りしたラトニック商務長官が長らく率いてきたことで知られる。

原題:SoftBank, Ark in Talks to Invest in Tether’s Major Funding Round(抜粋)

(第3段落以降に詳細を加えて更新します)

--取材協力:Ryan Gould、Vildana Hajric、Ryan Weeks.

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