長期金利が一時、17年ぶりの水準となる1.65%まで上昇しました。日銀が追加の利上げに踏み切るとの見方が強まったことが要因です。

きょうの債券市場で長期金利の代表的な指標である10年物の国債利回りは、一時、1.65%まで上昇しました。2008年以来およそ17年ぶりの水準です。

先週の金曜日、日銀の金融政策を決める会合で2人の委員が利上げを求める議案を提出し、否決されました。

国債は売られて価格が下がると利回りが上昇する仕組みですが、きょうの債券市場では、日銀が追加の利上げに踏み切るのではとの見方から国債に売りが拡大。長期金利が上昇しています。

長期金利の上昇は住宅ローンの固定金利などに影響するほか、企業が資金を借り入れる際の利息の増加にもつながります。