米共和党のポール上院議員は、米連邦通信委員会(FCC)のカー委員長がメディア企業のコンテンツに介入するのは「極めて不適切だ」と述べ、深夜番組の司会者ジミー・キンメル氏の降板を受け党内で出ている批判に同調した。

ポール議員は米NBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューでカー委員長について、「これに関与すべきではない。政府が言論に関与しようとするいかなる試みに対しても私は闘う」と語った。

ケンタッキー州選出でリバタリアン(自由至上主義者)のポール議員は、トランプ氏を名指しで批判することは避けた。ただしトランプ氏と同様、キンメル氏の降板はウォルト・ディズニー傘下のABCネットワークがビジネスや視聴率を理由に決めた可能性を示唆した。企業には「卑劣な発言」を理由に従業員を解雇する権利があるとも述べた。

一方、共和党の中でカー委員長批判の急先鋒(せんぽう)であるクルーズ上院議員は、カー氏がABCに降板を迫る中で「マフィア的」な態度を示したと指摘した。

これに反発したトランプ氏は19日、クルーズ議員の見解に同意しないと述べ、カー委員長を「偉大な愛国者」と称賛した。トランプ氏は先週、米放送局が自分に批判的過ぎる場合、その放送免許を精査すべきだとも発言していた。

共和党内ではカー氏とトランプ氏による放送局への圧力を支持する声が多い。マーシャル上院議員は番組「FOXニュース・サンデー」で「FCCには判定を下す責任がある」と語った。

原題:GOP’s Rand Paul Says He Will Fight FCC Meddling in Free Speech(抜粋)

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