米ボストン近郊で3カ月近く続いていたごみ収集作業員によるストが終結する。暑い夏場、あふれ返るごみに悩まされていた住民や事業主らに、ようやく安堵(あんど)の時が訪れる。

廃棄物処理会社の米リパブリック・サービシズは、労働組合インターナショナル・ブラザーフッド・オブ・チームスターズの地元支部との間で、5年間の包括的労働協約を結んだ。両者が19日に共同声明を発表した。

賃上げと福利厚生の改善を求めてきた数百人の収集作業員は、22日に仕事に戻る予定だ。6月末以来の職場復帰となる。

今回のストは、ボストン郊外14カ所の住宅地や、市内外の事業所におけるごみ収集に影響。リパブリックは代替要員を投入したが、収集は不十分との不満の声が地域で上がっていた。数週間にわたってごみの回収が全く行われなかったケースもあったという。

マサチューセッツ州のヒーリー知事、11月に再選を目指すボストンのウー市長ら地元当局者は、会社側に合意を迫っていた。郊外の自治体の間では、契約履行を求めて同社を提訴する動きもあった。

リパブリック幹部のカート・ラベリー氏はスト終結を受け、「顧客の信頼を取り戻すために全力を尽くす」とのコメントを発表した。

米国では今夏、ごみ収集作業員によるストが各地で発生。フィラデルフィアやサンフランシスコ・ベイエリアなどでも見られたが、ボストン近郊でのストほど長期化した例はなかった。

原題:Boston-Area Trash Haulers End Strike After Almost Three Months(抜粋)

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