(ブルームバーグ):オラクルは約200億ドル(約2兆9600億円)規模のクラウド契約をめぐり、メタ・プラットフォームズと協議を進めている。オラクルが主要なインフラ提供者へと成長していることを改めて示す動きだ。19日の米株式市場でオラクル株は4%上昇した。
事情に詳しい関係者によれば、複数年の契約でオラクルはメタに対し、人工知能(AI)モデルの学習と展開に必要なコンピューティング能力を提供する見通しだ。最終合意に至るまでに契約額が増える可能性や、取引条件の一部が変更される可能性もあるという。非公開情報であることを理由に関係者は匿名で語った。
取引が実現すれば、クラウドインフラ事業におけるオラクルの一連の成果に新たに加わることになる。同社は先週の決算発表で同事業について強気の見通しを示し、株価が過去最高値を更新した。
データベースソフトで知られるオラクルは近年、競争の激しいクラウド市場で実績を積み上げている。今夏にはオープンAIと、4.5ギガワット規模のデータセンター契約を結んだ。
メタはコメントを差し控えた。オラクルにもコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
原題:Oracle in Talks With Meta on $20 Billion AI Cloud Computing Deal(抜粋)
(第3段落以降を追加します)
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