(ブルームバーグ):会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、英国と中東事業のパートナーの報酬をほぼ横ばいに据え置いた。厳しい経営環境が続いている。
同社の最新年次報告書によれば、PwCのパートナーは、6月30日までの1年間で平均86万5000ポンド(約1億7300万円)を受け取った。前年の86万2000ポンドからは、わずかな増加にとどまった。
コンサルティング業界全体が、従来型サービスに対する需要の減退に直面しており、多くの企業がその対応策として人員削減に踏み切っている。ここ数年はディールの低迷も重なり、さらなるコスト削減が迫られている。PwCのパートナー平均報酬は、低金利を背景にしたM&Aブームが徐々に沈静化し始めた2022年で100万ポンドを超えていた。
当期中の組織再編の一環として、英国と中東では一部のパートナーが職を離れることとなった。英・中東部門トップのシニアパートナー、マルコ・アミトラノ氏は、決算に合わせて公開された同社ウェブサイト上の動画で「適切な人材を適切な場所に配置し、必要なスキルを確保する過程で、一部のパートナーや社員が当社を去ることになった」と語った。
英国事業の収益は42億ポンド、中東事業は19億8000万ポンドと、いずれもほぼ横ばいだった。
原題:PwC Keeps Lid on Pay for UK Partners as Consulting Demand Cools
(抜粋)
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