ポルトガル中銀の次期総裁で、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーに新たに加わる予定のアルバロ・サントス・ペレイラ氏は17日、リスボンでの議会公聴会で、ECBは今後数カ月間、政策金利を据え置く可能性が高いと述べた。

自分を「決してハト派ではない」と表現するペレイラ氏は、今月予定されている中銀総裁就任を前に「ECBがインフレを抑制することが重要だ」と述べた。

同氏は「ECBは良好な立場、つまり適切な位置にある。現時点ではこれが正しい政策だと確信している」と述べたうえで、「こうした余裕を持つことが重要だ。なぜなら危機が発生した場合でも、金融政策が迅速に経済支援へと動けるからだ」と続けた。

ECBは過去1年間で8回の利下げを実施。過去最高水準にあったインフレ率は低下し、通商をめぐる緊張は経済の重しとなっている。最近は、多くの当局者が利下げ局面の終了を示唆しているが、一部では追加緩和の可能性も排除していない。

ペレイラ氏は「欧州の金利はしばらく安定して推移するだろう」と述べ、「しかし全ては景気が上向くかどうかにかかっている」とも述べた。

ポルトガル政府は7月、経済協力開発機構(OECD)のチーフエコノミストであるペレイラ氏を理事に指名した。

原題:Incoming ECB Rate-Setter Pereira Says He’s ‘Definitely’ No Dove

(抜粋)

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