「高くても買う人は一部」農家も困惑するコメ価格の行方は

千葉県柏市で農業法人を営む染谷さん。東京ドーム32個分の広大な土地でコメを作っています。

いまは収穫の真っ最中ですが、目立つのは一面、倒れてしまった稲です。

柏染谷農場 染谷茂 代表
「雨が強かったんですね、大雨が。その雨の影響でこのような状態になった」
稲が倒れた原因は、2025年相次いだゲリラ雷雨だといいます。

柏染谷農場 染谷茂 代表
「これが雨・風で倒れる。刈り取りづらい、収穫が大変になる」
イネが倒れてしまうことは「倒伏」と呼ばれ、収穫作業が困難になるだけでなく、収穫量や品質の低下を招きます。
柏染谷農場 染谷茂 代表
「この穂が倒れて土につくようだと、コメの品質・食味に影響する。(Q.場所によっては地面についてるところもある?)一部ある。倒伏すると収量も落ちる。8俵とれるところが7俵になるとか」

収穫量が低下すると流通量が減り、結果的に価格高騰につながる可能性も…
いま、染谷さんはコメ価格が再び上がっていることに困惑しています。

柏染谷農場 染谷茂 代表
「JAもそうですけど、集荷業者も競って高くしている。実際に(5キロ)5000円というコメもある。そのコメの値段がずっと続くとは思わない、必ず下がるのではないか。高くても買う人(消費者)はいるのかもしれない、でもそれは一部だと思う。コメは主食であって、価格は安定していた方良いのかなと思う」
農水省は、2025年生産されるコメは、2024年より大幅に増えると見込んでいて、小泉大臣は「コメは足りている」という認識を崩していません。

小泉進次郎 農水大臣
「需給がタイトなんじゃないかというような見方をされるとすると、『それは違う』という状況を正確にお伝えしたい」