タイとカンボジアが領有権を争う国境地帯で、タイ当局とカンボジア住民が衝突し、およそ30人が負傷しました。両国は今年7月の軍事衝突を受け、停戦で合意しましたが、その後も緊張が続いています。
タイ・カンボジア両国の発表などによりますと、国境にある係争地で17日、タイ側が有刺鉄線やバリケードを設置していたところ、これに抗議しようと集まったカンボジアの住民らとの間で小競り合いとなりました。
石を投げるなどしたカンボジア住民らに対し、タイ当局は催涙ガスやゴム弾を使用。カンボジア人28人がけがをし、複数のタイ人警察官も負傷したということです。
タイ軍は「タイの主権下にある領土に侵入した明らかな挑発行為だ」と主張しましたが、カンボジア側もタイによる主権の侵害と民間人への暴力を非難するなど応酬が激しくなっています。
両国は今年7月に軍事衝突に発展し、アメリカのトランプ大統領による仲介などで停戦に合意しましたが、その後も緊張が続いています。

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