流山市の人口増加 子育てのしやすさが背景に 

都心に通勤する世帯が多い流山市。人口は、ここ10年で17万7252人から、21万3816人にまで増加しています。

背景にあるのは、「子育てしやすい環境」です。夕方、流山おおたかの森駅から直結するビルに到着したのは、保育園から送迎されてきたバス。

朝と夕方、保護者は駅直結の「送迎保育ステーション」に来るだけ。ここから子どもを各保育園に送迎してくれるのです。

また保護者が迎えに来るまで、ステーションで預かってくれるのも魅力です。

保護者
「都内に通勤しているので、園に直接行かなきゃいけないとなると、通勤の関係上(朝)7時ぴったりに預けても間に合うか間に合わないかぐらい。1時間以上短縮になってるんじゃないかな」

保護者
「仕事しながらの送迎が大変なので、駅から近いのがめちゃくちゃありがたい」

記者
「流山市の住宅地では、新しい戸建てが続々と建設されています」

住宅などの建設ラッシュも進み、「ファインコート流山西初石サインズ」の新築戸建ては、もっとも高い家で7600万円台ですが、売れ行きは好調だということです。

土地価格の上昇を住民はどう見ているのでしょうか?

千葉・流山市民(40代)
「おおたかの森はいつか上がるから買っとけって話を、(母が)15年前くらい前にしていた。母は偉大なりっていいますけど、そっちの意味で偉大」

千葉・流山市民(30代)
「今ちょっと(住宅価格が)上がっちゃっているけど、都内の億ションと比べると、家族で住む広さで手が届く範囲になる」

淡路島が二極化 観光地化の裏で衰退も

兵庫県の淡路島。地価「上昇」と「下落」の“二極化”が進んでいます。

淡路市野島蟇浦は、大手人材派遣・パソナグループが観光施設などを続々開業し、兵庫県内の商業地で2番目の伸び率となる12.9%の上昇となりました。

中でも、ハローキティをテーマにした施設は、オープン直後から家族連れで賑わっていました。

埼玉からの観光客
「(旅行先に淡路島を選んだ理由は?)来てみたかったので、景色もキレイですし」

一方、淡路島の中央に位置する洲本市では、県内の商業地で最も高い下落率になりました。高齢化が進み、昔ながらの商店街が衰退しているといいます。

洲本市民
「(淡路島の)北の方は注目されてパソナが来て開発してるけど、洲本もそのうち順番が回ってこないかなと」

不動産バブルとも呼べる状況の一方で起きている「地価の二極化」。どちらも私たちの生活に大きな影響を及ぼすことになりそうです。