米ウォルト・ディズニーは、縦読みオンラインコミック運営会社ウェブトゥーン・エンターテインメントと手を組み、全ての看板コミックを新たなデジタルプラットフォームとアプリで提供できるようにする。この発表を受け、ウェブトゥーンの株価は急伸した。

15日の発表資料によると、ディズニーはソフトバンクグループや韓国のネイバーが出資するウェブトゥーンの株式2%を取得する計画もあるという。ウェブトゥーン株は時間外取引で一時90%高の28.48ドルを付けた。

発表資料によれば、ディズニーやマーベル、スター・ウォーズ、20世紀スタジオといった各ブランドの過去作や連載中の作品を含む3万5000本超のコミックが、単一のサブスクリプションで利用できるようになる。これは「マーベル・アンリミテッド」と呼ばれる既存サービスの拡張版であり、動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」の会員も厳選された作品群にアクセスできる。

両社は約1カ月前に当初の提携方針を発表。これを受け、ナスダック上場のウェブトゥーン株は1営業日で81%上昇していた。ウェブトゥーンは新サービスを構築・運営し、自社のオリジナル作品の一部も新アプリ上で提供する予定だ。

マーベル・アンリミテッドは月額10ドル(約1470円)で、3万冊のコミックにアクセスできる。

ウェブトゥーンの創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるキム・ジュンク氏は「われわれの製品と専門技術をディズニーの全コミックカタログと組み合わせた新プラットフォームによって、こうした伝説的なキャラクターや物語を発見する新たな方法を世界の新旧ファンに提供する」と指摘。今回の新たな合意について「向こう数年にわたるディズニーとのさらなる協業に向けた強固な基盤だ」と説明した。

原題:Webtoon Shares Soar on Disney Investment, Online Comic Venture(抜粋)

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