韓国の現代自動車グループとLGエナジーソリューションが米ジョージア州で建設する工場が強制捜査を受けたことについて、現代自動車のホセ・ムニョス最高経営責任者(CEO)は11日のインタビューで、建設作業が数カ月遅れていると明かした。摘発により、関係各社は労働者不足に直面している。

ムニョス氏は「今、人材は元の職場に戻ろうとしており、最低2-3カ月の遅れが生じる。そのポジションをどう埋めるか考えなければならないが、大半の人員は米国にいない」と語った。

同工場で大規模な不法移民摘発が行われ、475人の労働者が拘束されたことで、業界全体に衝撃が広がっている。摘発者が手首・腰・足首に拘束具を付けられた映像もあり、韓国と米国の外交関係にも緊張が走っている。

LGエナジーソリューションは声明で「米国での事業にコミットしており、必要な投資と事業継続を目指し状況を乗り切る」と述べた。

摘発された労働者は帰国手続き中で、チャーター機が11日に米国を出発し、12日に韓国に到着する見込みだ。

今回の摘発は、韓国企業による米国への数十億ドル規模の将来的な投資に疑問符を投げかけている。米国内の複数のLGエナジーソリューション建設現場では、工事が中断し、韓国人スタッフの一部は同様の摘発に巻き込まれる恐れから、現地赴任を躊躇している。

原題:Hyundai Says Battery Plant Delayed After Immigration Raid (1)(抜粋)

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