(ブルームバーグ):6日の米株式市場では、エヌビディアやパランティア・テクノロジーズなど人工知能(AI)関連銘柄が幅広く売られたが、ハイテク業界の古参アップルは持ちこたえた。
アップルの株価は0.1%安で終了。取引時間中には一時、1.2%高となる場面もあった。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.9%安だった。過去1カ月では、5%余り上昇したアップル株にナスダック100指数が後れを取っている。
アップルの堅調さは、潤沢なキャッシュ創出力と強固なバランスシートにより、市場の動揺局面でも比較的ダメージを受けにくいことが背景だ。
従来はこうした見方がアップル株を支えていたが、今年に入り投資家がAI関連銘柄に殺到する中で、出遅れ感が目立っていた。
クレセット・ウェルス・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、ジャック・アブリン氏は「過熱していた投機的な銘柄への投資家の熱狂が冷めつつあり、その代償が支払われている。リスク回避の環境下では、アップルのキャッシュフローや安定性、予測可能性といった特性が投資家の資金を呼び込んでいる」と指摘した。

原題:Apple Regains Safe-Haven Status as AI Trade Looks Shakier(抜粋)
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