中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が不老不死について話し合う様子を撮影した映像について、ロイター通信は中国側の要請を受け配信を削除したと発表しました。

中国で3日に行われた軍事パレードで、習近平国家主席とプーチン大統領は「不老不死さえ可能だ」「今世紀中に人間は150歳まで生きられるとの予測もある」などの会話を交わし、その様子が中国国営の中央テレビの生中継で配信されました。

中央テレビから映像の提供を受けていたロイター通信はこのやり取りを4分間にまとめたうえで、1000以上のテレビ局などに配信しましたが、ロイター通信によりますと、中央テレビは5日、「編集によって事実が誤って伝えられた」として映像を削除するよう要請。

使用許可も取り消されたことから、ロイター通信は配信先にも削除するよう伝えたということです。

ロイター通信は「報道した内容は正確だと確信している」とコメントしています。

習近平国家主席とプーチン大統領はともに72歳。いずれも長期政権を担っており、不老不死論議がリーダーの健康状態というプライベートに関わる話題だったことや、さらなる政権の延命を示唆するものと受け取られかねないとして、中央テレビ側が配慮したものとみられます。