フランスの下院にあたる国民議会で内閣の信任投票が行われ、野党の反対多数で不信任となりました。フランスの内閣は2年連続で崩壊することになります。

フランスで内政を担うバイル首相は、深刻化する財政赤字の改善策として、年金支給額の実質減額や祝日の一部廃止など、7兆6000億円規模の歳出削減を盛り込んだ来年度予算案を打ち出していました。

これに野党が反発したことから、バイル首相は8日、臨時の国民議会を開いて内閣の信任投票を実施、極右政党など野党の反対多数で不信任となりました。

バイル首相は9日にも辞表を出す方針です。

マクロン大統領は新たな首相を選出する必要がありますが、フランスでは去年も予算案をめぐり内閣が総辞職に追い込まれていて、大統領の求心力低下は避けられない情勢です。