パレスチナ自治区ガザの停戦に向け、アメリカが、イスラム組織ハマスに対して新たな案を提示したと、アメリカメディアが報じました。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は7日、イスラエル政府高官の話として、アメリカがハマスに対してガザでの停戦に向けた新たな案を提示したと報じました。

この案では、ハマスが人質48人を解放する見返りに、即時停戦を発効させるほか、イスラエルがパレスチナ人の囚人2500人から3000人を釈放するとしています。

また、停戦の開始に合わせて、戦争終結の条件としてハマスが求めるイスラエル軍のガザからの撤退や、イスラエルが求めるハマスの武装解除について交渉を始めるとしています。

こうしたなか、ハマスは7日、声明を出し、「アメリカからの提案を受けとった」と認め、「パレスチナ人に対する武力を止めるための努力を歓迎する」と述べました。

そのうえで、「全ての人質の解放と引き換えに、戦争終結の明確な宣言などについての交渉を始める準備がある」と強調しています。

ハマスは人質解放と引き換えに「戦争の終結」を訴えているのに対し、アメリカの提案では「停戦」とされていて、交渉は難航するものとみられます。