5日の債券相場は上昇。長期金利は8月中旬以来の水準に低下した。労働市場の減速を示す経済指標を受けて米国長期金利が低下した流れを引き継いだ。前日に入札を波乱なくこなした30年債中心に買いが入っている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、債券相場の堅調推移について「海外長期金利が低下したことや、今週前半に超長期債主導で売られた反動の買いが入っている」と指摘した。

朝方発表された毎月勤労統計調査(速報)の債券相場への影響は限定的だった。同統計で7月の実質賃金は7カ月ぶりにプラスに転じた。

SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、共通事業所ベースの所定内給与が少ししか増加しておらず、初期反応としてやや売りもあったがすぐに戻していると指摘。「振れが大きい統計なので数カ月のデータで見た方がいい」と話した。

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