(ブルームバーグ):中国の年間外交日程の中で最大のイベントが31日に開幕した。世界各国の首脳らが集まり、中国が主導する形で米国主導の世界秩序に代わる新たな枠組みの将来像を描くことを目指す。
ロシアのプーチン大統領は、インドのモディ首相に続いて31日午前、中国の港湾都市・天津市に到着し、2日間にわたる上海協力機構(SCO)首脳会議に臨む。イランのペゼシュキアン大統領、パキスタンのシャリフ首相も参加が予定されている。
この会議は以前から計画されていたものだが、急速に展開する国際情勢により重要性が一層高まっている。
今回の首脳会議はプーチン氏にとって、トランプ米大統領とのアラスカでの会談の結果や、ウクライナでの戦争終結に向けた合意の可能性について、中国の習近平国家主席やモディ首相と直接話し合う機会となる。
この首脳会議はまた、インドと中国が米国の貿易戦争による経済的打撃への対応を模索する中で、一段と深い協力関係を築こうとしているタイミングでの開催となる。
一方、インドネシアのプラボウォ大統領は、同国の主要都市で今週抗議活動が激化していることを背景に会議への出席を取りやめた。
原題:Putin Lands in China as Beijing-led Diplomatic Huddle Kicks Off(抜粋)
--取材協力:Sudhi Ranjan Sen.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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