テルモは25日、臓器提供者(ドナー)から摘出した移植用臓器を保存する「臓器保存デバイス」事業を手掛ける英OrganOxを完全子会社化すると発表した。買収額は約15億ドル(約2210億円)。

最終的な取得額は、買収完了時のOrganOxの現預金、有利子負債や運転資本などに関わる調整を行い確定する。金融機関からの借り入れにより調達した資金を充当するとしている。

買収は、米国規制当局の承認等必要な許認可の取得後速やかに実行する予定。今回の買収で、テルモは今後も高い成長が期待できる臓器移植関連分野に参入すると説明した。ただ発表を受けてテルモの株価は、一時前週末比4.3%安の2621.5円を付け、約4カ月ぶりの日中下落率となった。

大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストは「この反応を見る限りは、その買収案件に対する金額が少し割高だというふうに評価されてるのではないか」と述べた。

OrganOxは、2008年にオックスフォード大学からのスピンオフで設立された医療テクノロジー企業。肝臓用の保存デバイスについて、21年に米食品医薬品局から承認を取得。22年に同国で発売した。欧州などでも承認を取得しており、これまで累計6000件以上の肝臓移植で利用実績があるという。

テルモは、自社のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて、OrganOxに3月に出資していた。

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--取材協力:横山桃花.

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