(ブルームバーグ):25日の債券相場は先物が小幅安。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演後の米長期金利低下を受けて上昇した後、日本銀行の利上げ観測を背景に売りが優勢になっている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは「日米の金融政策は逆方向を向いており、米長期金利が下がったからといって、日本国債は買いにくい」と語る。株高も景気の強さを表していると解釈することができ「日銀の利上げには追い風になる」と指摘した。
日銀の植田和男総裁は米ジャクソンホールで行われたシンポジウムに出席し、「労働市場は引き締まった状態が続き、賃金には上昇圧力がかかり続ける」との見方を示した。藤原氏は「賃金の上昇に言及したことで、利上げに自信を持っていることが示された」と言う。

スワップ市場が織り込む9月の米利下げ確率は8割強。日銀の利上げは10月までが5割強、年内は7割強で推移している。
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