(ブルームバーグ):18日の債券相場は下落。米国長期金利の上昇や、日本銀行の早期利上げ期待の高まりを受けた売りが優勢だ。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、19日の「20年債入札への警戒感がある」と言う。10年債と30年債の入札は無難に消化したが、超長期債の需給不安は完全には払拭されていないと述べた。
一方、SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、直近2回の20年債入札が強めの結果だったことに加え、足元も超長期債の中で20年債が相対的にアウトパフォームしているため、入札は無難な結果を予想している。

15日発表の4-6月期の実質国内総生産(GDP)は5四半期連続のプラス成長となった。大和証券の山本賢治チーフエコノミストは18日付のリポートで、堅調な米国経済と底堅い国内需要データは「関税関連の不確実性が経済活動を圧迫するだろうという日銀の見解に修正を迫っている。日銀の利上げの環境は整いつつある」と記した。
--取材協力:清原真里.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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