(ブルームバーグ):米ミシガン大学が発表した8月の消費者マインド指数(速報値)は、予想外に低下した。前月比で下げたのは4月以来。インフレ期待は上昇し、関税の影響に対する懸念が長引いていることを反映した。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「消費者はなおも、将来的にインフレと失業がいずれも悪化するとみている」と発表資料で述べた。

調査は7月29日から8月11日にかけて実施。米労働省が発表した7月の雇用統計では、ここ数カ月の雇用者の伸びが著しく減速したことが示された。ミシガン大学の調査では消費者のおよそ62%が、向こう1年で失業が増えると考えており、この比率は前月を上回った。
「消費者の聞き取り調査では、夏の初めにいくらか抑えられていた物価高が今月になって戻ってきたとの不安が終始聞かれた」とシュー氏は述べた。
耐久財の購入環境に関する指数は1年ぶりの水準に低下した。
8月の現況指数は60.9と、3カ月ぶりの低水準。期待指数も小幅に下げ57.2だった。
回答者の3分の1近くが、今後1年に金利が低下すると考えているが、支持政党によって見解が分かれた。共和党の支持者は概して金利低下を予想しているのに対し、民主党支持者はそうではない。この開きは8月の統計で過去最大となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Falls as Inflation Expectations Climb (1)(抜粋)
(統計の詳細と発表主体のコメントを加えます)
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