(ブルームバーグ):野村ホールディングスのエコノミストらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月の会合で利下げを再開すると予測した。米労働市場が鈍化し、インフレリスクも低下する状況が背景にある。
野村のエコノミストらは最新のリポートで、9月16、17日の次回FOMC会合で政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標(現行4.25-4.5%)の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げが決定されると予想。12月と来年3月の会合でも追加利下げの可能性が高いとの見通しを示した。
世界の金利予想確率によると、市場は9月の利下げを織り込み、12月の追加緩和に備えている。
12日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)はサービス価格の上昇が加速する一方、トランプ政権が貿易相手国・地域に課す高関税にもかかわらず、消費財の価格は穏やかな伸びにとどまった。1日公表された7月の雇用統計も弱い内容で、5月と6月の就業者数の伸びが大幅に下向き改定された。
CPI統計を受け、一部の投資家は通常より大幅な利下げも想定し始めた。ベッセント米財務長官は12日のFOXビジネスとのインタビューで、FOMCは9月の会合で、50bp利下げを決定すべきかどうか真剣に考えるべきだと発言した。
原題:Nomura Now Sees Fed Cutting in September After Muted CPI Report
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.