マルチ戦略ヘッジファンド会社の米ミレニアム・マネジメントは、韓国株投資に本格参入する。ソウルを本拠とするヘッジファンド会社ビリオンフォールド・アセット・マネジメントに、2億5000万ドル(約370億円)の運用を委託したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

関係者によれば、ビリオンフォールドはこの資金を個別に管理される専用口座(セパレート・マネージド・アカウント、SMA)で運用する。情報が非公開であることを理由に関係者が匿名を条件に語った。ミレニアムおよびビリオンフォールドの広報担当者はコメントを控えた。

ミレニアムにとって、韓国の外部運用会社への委託は初めて。背景には韓国株の好調がある。

韓国総合株価指数(KOSPI)は今年に入り約33%上昇。世界でも有数の好パフォーマンスとなっている。李在明大統領の下で進められている企業統治改革や株主還元の強化策が好感されている。

ミレニアムは、外部の運用会社への資金委託を積極的に進めており、今回の動きもその一環。運用資産が約770億ドルに膨らむ中で、同社は優秀な人材の取り込みを強化している。

原題:Millennium Hands Korea Hedge Fund Firm $250 Million for Equities(抜粋)

--取材協力:Youkyung Lee.

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