(ブルームバーグ):米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、投資銀行のアナリストらに他社からの内定を申告するよう求め、その場合は配置転換の対象になると通達した。
ウォール街の金融機関は、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社など、競合他社への人材流出を食い止める対応を急いでいる。
非公開情報であることを理由に事情に詳しい関係者が匿名で語ったところでは、BofAの若手バンカーらは、新たな就労機会を得たかどうか申告するようマネジャーから求められた。将来の採用オファーを受け入れた場合、銀行内の別の部署に異動になる可能性が高い。
BofAの担当者は、コメントを控えた。
ウォール街の銀行は、PE業界が若手バンカーをキャリアの初期段階で積極的に引き抜く動きに対抗している。シティグループやゴールドマン・サックス・グループも最近、アナリストらが短期間の在職後、他社の将来の採用に同意し、最終的に転職することを阻止する対策を打ち出した。
BofAの申告義務は年次行動規範に盛り込まれ、新入行員の雇用確認書類にも詳しく記載されていたが、あらためてマネジャーを通じて若手バンカーに最近伝えられたという。
関係者によれば、他社からの内定を1週間以内に申告しなかった場合、行動規範などに違反したと判断され、解雇を含む懲戒処分の対象になる。
シティは先月以降、投資銀行のアナリストに対し、他社から採用通知があれば申告するよう求めており、個別に状況を判断するという。ゴールドマンも他社から採用オファーを受けていないか新人アナリストに3カ月ごとに確認させる方針だ。
原題:BofA Junior Bankers Face Reassignment If They Accept Other Jobs(抜粋)
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