パレスチナ自治区ガザでの人質解放と停戦をめぐる交渉が行き詰まる中、イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザで攻撃を強化する姿勢を示しました。現地メディアは、ガザを完全に占領する決意を固めたなどと報じています。
ネタニヤフ首相は4日、政府の会合で、▼イスラム組織ハマスの打倒や▼人質全員の解放、▼ガザが二度とイスラエルの脅威とならないようにするとの目標を実現するために団結する必要があると、改めて強調。今週中に治安閣議を開き、軍に目標達成を指示するとし、ガザでの攻撃をさらに強化する姿勢を示しました。
複数のイスラエルメディアは、首相府の高官の話として、イスラエル軍はハマスが人質を拘束しているエリアを含むガザ全域に作戦を拡大し、「完全な占領」を進めることになるなどと伝えています。また、首相府が軍の参謀総長に対し、「(占領計画が)意にそぐわないならば、辞任すべきだ」と告げたとも報じています。
これに対し、パレスチナ自治政府は報道された計画を非難したうえで、国際社会に対し、計画を阻止するため、緊急に介入するよう改めて強く求めました。

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