最大で約1万2000世帯分の電力量 住民からは「行き過ぎだ」
データセンターの内部に足を踏み入れると、その規模に圧倒されます。
約6メートルの高い天井を持つ広大な空間には、無数のサーバーが並び、そのすべてが常に冷却されなければなりません。
冷気を床下からサーバーに送り込む「コールドアイル・コンテインメント・システム」が導入されていますが、この冷却には膨大な電力が必要です。
あるデータホール一つで、最大で4メガワットもの電力を消費するといいます。
これは、分かりやすく言えば、約1万2000世帯分の電力に相当する量です。
屋上に出れば、CRACユニット(コンピュータ室空調機)を冷却するための巨大な装置が並び、その稼働音はかなりのものです。
住民への配慮として音を遮断するための壁が設けられているものの、夏場にはさらに音が大きくなることが予想されます。
このような巨大な施設が住宅地のすぐ隣に建設されることに対し、住民からは「行き過ぎだ」「バランスが必要だ」との声が上がっています。
