フランスのマクロン大統領は、4日前に首相を辞任したルコルニュ氏を再び首相に任命したと発表しました。反発する野党側を納得させる予算案を提示できるかが焦点となっています。

フランス大統領府は10日、マクロン大統領が、4日前に辞任したルコルニュ氏を再び首相に任命したと発表しました。

ルコルニュ氏は先月9日に首相に就任し、来年度予算案をめぐって野党側と協議したものの、「各党が政策を押し付けあっている」として今月6日に突然、辞任しました。ただ、マクロン大統領の指示で辞任後も野党側と交渉を続けていて、左派が求める「年金改革の停止」など予算案の成立に向け道筋をつける必要があると話していました。

ルコルニュ新首相は今月13日にも予算案を議会に提出したい意向ですが、与野党が納得できる案を提示できるかが注目されます。

首相の再任について、極右政党からは「フランス国民を侮辱している」などとして、議会の解散を求める声があがっています。