(ブルームバーグ):オランダのハイネケンが4-6月(第2四半期)、ビール販売量の減少に見舞われた。値上げを巡って欧州各地で小売業者と対立したことが響き、この時期として異例の暑さだったにもかかわらず、十分に生かせなかった。
第2四半期の出荷量は前年同期比0.4%減少。西欧での値上げを巡る小売りグループとの対立が、想定以上に長引いたことが影響した。
28日のアムステルダム市場でハイネケンの株価は前週末比8.45%下落し、約1年ぶりの大幅安となった。
ハイネケンは同日の発表資料で、3月に対立が激化したスペインとフランスとオランダでの交渉はまとまったと説明。フランスでの販売はその結果、6月に「力強く回復した」としている。

ドルフ・ファン・デン・ブリンク最高経営責任者(CEO)は電話会見で、欧州での価格は1-6月(上期)に全体で1.2%上昇したと説明。小売り業者との主な争点は、コストや賃金の上昇分を製品価格に転嫁できるかどうかだったとした上で、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ハイネケンのビール販売量は、米州でも上期に1.2%減少。米国ではヒスパニック系を含め消費が減速しており、ビール業界全体がその影響を受けている。
原題:Heineken Beer Sales Fall as Price Dispute Took Longer to Fix (3)(抜粋)
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